先日、大好きなお仲間との今年の演奏会を無事終えました。
お越し下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
自分に対し、まだまだ納得できない演奏ではありますが、
いい意味で開き直って人前に立ちます。
あきらめない限り発展途上にあるのであり、今日の演奏はその中間報告に過ぎない。
前回よりも進歩した部分があればそれでO.Kと考えるようにしています。
練習で上手にできていたとしても本番はその通りにはいきませんし、
ここ一番で勝負!という、非日常な状況でないと出現しない症状があると思うので、
私にとって演奏会は、それをチェックできる貴重な機会であり、
何より、皆様に聴いて頂き、反応を頂けるありがたい機会です。
本番の感覚は本当に得難いものだと思います。
一人の自分は、どんな微細な信号もキャッチしようと体内に神経を張り巡らせ、
もう一人の自分は、客観的に全体の状況を感じようとしているように思います。
一番後ろの席のお客様の、その後ろにある風景・宇宙といったところまでイメージし、
それがうまくいくと心がシーンと静まり返って、
他人が歌っているのを俯瞰しているような感覚になったり、
お客様の「気」なのか、グーッとパワーが集まってくるのが感じられたりします。
凝縮された緊張の時間をベースにした、不思議な幸福感です。
さて、
今年も幸せな日を皆様と迎えられてうれしさMAX、
世界中に感謝したいような気分で打ち上げに突入しました(^_^)/
美味しいものをいただいた後、一日さんざん歌ってしゃべったのに、二次会はカラオケへ。
本当に歌の好きな人達です。
翌日、気がつくと親指の付け根が傷になっていました。
タンブリンを鳴らし過ぎたのだと思います・・・
心地よい疲れから少しずつ回復し、
またボイストレーニングの仕事に100%集中します。
非日常に心がとらわれていたために雑然としていた家の中も一つずつ片付けて、
ゆっくり落ち着いてお料理をする、
なんの変哲もない平凡な一日を実感する、
これもまたこの上ない幸せです。